つなぐ国々
南太平洋の赤道のすぐ南側、オーストラリアから北160キロに位置するパプアニューギニアは、600以上の島々で成り立っている島嶼国家。大まかに山岳地方、島嶼地方、モマセ地方、パプア地方の4つの地方に分類されています。
公用語は英語ですが、多様な民族で成り立っている国であり、固有の言語は、実に800を超えると言われています。国土には標高4,500mを超える山や、広大な大自然の熱帯雨林があり、地域ごとに特色溢れる独自の文化や、原始の自然が広がっています。
観光地で有名なのは、海沿いのマダンという地域。ダイビングリゾートとして人気があり、世界中から観光客が訪れています。第二次世界大戦中には日本軍が一部を占領し、連合国との激しい戦闘が繰り広げられる戦場となったため、今でも数多くの戦闘機や戦艦の残骸が、ジャングルの中や、海底に眠っています。
パプアニューギニアは、金や天然ガスなどの天然資源に恵まれており、それら鉱物資源は、同国の輸出額の大半を占めています。そのため、自ずと協和海運も、鉱山で使用される重機や周辺機器、工事に使用されるトラックや建設資材などを多く運んでいます。
一方、同国からの輸出貨物としてよく輸送するのはコーヒーです。 パプアニューギニア産のコーヒーって、あまり聞いたことがない方も多いかもしれませんが、実は日本でも豆にこだわる喫茶店などでは、よく提供されているんですよ。国土の大部分が高地で、なおかつ熱帯性気候。適度な雨量と昼夜の寒暖差が大きい環境は、コーヒー農法に適しているらしく、質の良いコーヒー豆が生み出されるそうです。